
2,3日経過だ。
「おーやってるかあ。働けよー。」
バーガーシロー店先にやって来たはラーメン屋おさむ。今日はまじでラーメン屋。白ユニフォームでオカモチ持って。お前は岡本信人か。
「おーおさむ。やってるぞ。」
「なかなかよくやってくれるよ。ケン君は。最も時々居眠りしとるが。ははは。」
「マスターだってパチンコばっかじゃあないですかー。」
「ははは。けっこうけっこう。働け働け。」
「あ、お前ラーメンのびちゃうんじゃないのかー。」
「あ、いけね。じゃあなあ。」
とお約束の場面の中、♪あーなたーがのぞむなら〜っと♪とロッカーとは思えん鼻歌でおさむ退場。
と働き働きひたすら働き。土日も無しで働き働き。2ヶ月も経ったころかのう。
場所はまたしてもバーガー・シロー、カウンター。
「どうだ。2回目の給料日だったろ今日。けっこう稼いだんじゃないか?」おさむ。
「はは、まあね。お前こそいくら貰ったんだ。」ケン。
「俺か。おれはなあそうだな5万くらいだな。」おさむ。
「俺もそんなもんだ。」
「おお。じゃあ、そろそろか?」
「そろそろだな。」
「どこで買うか?」
「そうだなあ、アンプまで買わなきゃ話になんないだろ。だからやっぱあそこじゃないのか?」
「あそこかあ。しょうがないなあ。あるかなあ良いやつ。」
「まあ、行ってみなきゃな。駄目元だし。」
と2人が向かった先はそうです質屋。大岡川に沿った道沿いにあります。入ってみると店主はどう見ても田中小実昌。
「いらっしゃーい。」
「えと。エレキ置いてますか?2本」
「お、エレキ欲しいのかい。そこにぶらさがってるよ。好きに見て。」
「はーい。」
ぶら下がってるのは5本あまり。
「えーと、モズライトかあ。5万。どこのメーカーだこれ。」ケン
「これはストラトだけど...トムソンだ。ち、せっかく1万なのに。」おさむ
「お、このテレキャスはグレコだ。2万。グレコで一番安いやつだけど...」ケン
「良いじゃんかそれで。お前レット・イット・ビーで感動したんだろ。」おさむ
「うん、これにしよかな。お前は?」
「俺はこれだな。」
「何だよ、フライングVかよ。いくらだー」
「3万だぞ。安いぞ。一応グヤトーンだぞ。なぜ安いんだろう。グヤだからか。まいっか。派手だし。ははは」
「おじさん、ソフトケース置いてますか?」
「うーん、無いなあ」
「無いのかあ。じゃあそれは楽器屋だな。」
「あ、アンプもある。」
「えーとエルクだ。あ、ファズが付いてる。これにしよ。」
「一台しか無いぞ。どっちが買う?。」おさむ
「9800円だから俺が買うよ。お前もう3万じゃん。ギターだけで」
「おー太っ腹。おじさーん。これとこれ下さい。」
「はいはい。」
ついにギターを手に入れたブギブラザース。裸のギターとアンプ抱えて次に向かうはハマ楽器。かなりかっこ悪いす。
「おい、考えてみたらこれ持って楽器屋行くのまずいんじゃないか。」おさむ
「うーん、そうだな。かっこわるいし。ははは」ケン
「どーしようか。」お
「お前のとこに置いてくか?」ケ
「うちはやばいよ。親父にまだ言ってないんだから。とりあえず火吹くぞあいつ。」お
「何だよ。どーすんだ。」ケ
「何とかするよ。一通り怒れば気が済むからあの人。ははは。そーゆうお前は言ってあるのか?」お
「へ、うちもまだだ。」ケ
「婆ちゃん、怖いぞー。」お
「ま、何とかなるでしょ。借りたとか何とかごまかせば...。あ、そーだ、んじゃこれマスターとこ置かせてもらおうか。」ケ
「おお、それが良い。あそこなら安全だ。」
とゆことで二人で楽器屋の前にバーガーシローへ向かいます。中に入るといつもどおりマスター一人。これで食っていけるのが不思議。
「どーも、マスター」ケ
「おー、お二人さん。どうした今日は。働いていくか?。」マ
「働いていくって暇そうじゃないすか。ははは。えーと今日はこれをちょっと置かせて貰えないかと思って。」ケ
「お、なんだい。ギターじゃないか。そうか、買ったなあ。良いよ。そこへ置いていきな。」マ
「はい。すみません、感謝します。」お
「すぐ戻って来ますからー。」ケ
二人で今度こそハマ楽器に。ハマ楽器はおさむの中華料理屋からさらにさびれた方に5分ほど歩いたところにあるレコード屋兼楽器屋さん。1階がレコード、2階が楽器屋になる。二人ともレコ部門の方はひやかしでしょっちゅう行ってるので常連である。2階にもこれはほんとにひやかしで行ってるのでお馴染みさん。そこにはニヒルな店員兄さんがいる。雰囲気凄いけど意外と世話好きで親切。
「こんちわー。」
「あー、おさむ君か。ケン君もか。」兄さん(岸田森)
「えーと、エレキのソフトケース下さい。」ケ
「えっ。ギター買ったの。」
ケン、おさむにこっそりウインク。
「いやー、使ってない友達から強奪したんで。ははは。」お
「二人ともかー。(疑いのなまこ)まあいいや。なんだい。機種は。」
「えと、テレキャスとフライングVです。」
「こりゃまた渋いのと渋くないのの組み合わせだ。よしちょっと待った。.....これを使えば。どうせ金無いんだろう。」
と奥から埃まみれのケース二組持って来てくれた。
「あー、汚ねえなああ。」二人
「でも無料(タダ)だぞ。Vにはきついかもしれないけどこっちはベース用だから何とか入るだろう。」
「えー、貰います貰います。いいんですか。」
「あー。キズ付で売れ残りで奥で腐ってるやつだから。そのかわり他のはうちで買いなさい。」
「はい。えーとじゃあ弦も下さい。」
「太さは?」
「あ、ブギ用で。」ケ
「ブギ用ってお前あるかい。うーん、そうだなそれなら太めの方がいいんじゃないか。ちょっと弾くの大変だけど...
安いのがいいな。これを使ってみたら。」
とヤマハのライト・ゲージを出す。1セット。千円。
「はい、じゃあこれ一つずつ。えーとあとピックも。」
「ピック使うのか。贅沢だなあ。ははは。指で弾きなさい。」
売る気があるんだか無いんだかわからない。
「使いますよー。やってみないとわからないし」お
「ここにあるから好きなのにしなさい。」
「どれがいいかなあ。」ケ
「リッチーモデルじゃないことだけは確かだな。」二人で形見て大笑い。それはべっこうホームベース型。
「やっぱこれがいいんじゃないか。俺はピックだけでも本物。」とケンはフェンダーの三角形型ヘヴィ。硬ーいやつ。
「あーそうか。じゃあ俺も本物で。」とギブソンの黒いやつ。やっぱヘヴィ。
「あと何がいるかなあ。あそうだチュウニングしなけりゃ。」ケ
「チューニングしたいんですけど。」
「ですけどって金無いんだろ。だったら音叉とかでやりなさい。」 「はーい」
「あ、俺これにする。」っておさむが見つけたのが6個吹き口が付いた笛みたいなの。
「なんだそれ。」「ブー。」「俺はこれでチューニングする。」
それぞれ吹くと各弦の音に鳴っている笛のようである。
「ははは」マ
「あ、これも買おう。」プラスチック製のくるくる廻るやつを見つけるケン。
「何だそれ。あ、弦巻くやつか。贅沢だなあ。」「へへ」
それはバンドマンの間で「有ると便利」と呼ばれる弦巻き器。本当にそうゆう名前らしいのだが真偽は不明。
「えーとあと俺これも」
ケンが取ってきたのはスライドバー。金属製のものである。
おさむ「けっこう金使っちゃったな。」
ケン「まあ、サービスしてくれたし、しょうがないな。」
とか何とか言いながらも上機嫌な二人。憧れの楽器屋で買い物をしたんだから無理もありません。
スキップをしながら、なんて訳はありませんがいかにもしそうな勢いで我が愛器の待つバーガー・シローへ向かいます。
てくてくてく。店の近くまで来ました。するとバーガーシローの中からギターの音が聴こえるじゃありませんか。しかもギャロッピング・スタイルの轟音。チェット・アトキンスやジョージ・ハリソンもかくやちゅうもの。
お「何だ何だ何だ」
ケ「おいおいうちらのギターの音かありゃ。」
急いで店内に駆け込む二人。
「ただいまマスター。あーっ。」
店の奥でマスターのシローがケンのテレキャスをアンプ、フルボリュームでぐわんぐわん弾いてる。
「マスター、マスター」
「あ、君たちか。なかなか良いギターだよ。こりゃ。」
ケ「こりゃじゃないですよ。マスター、ギター弾けるんですか?。」
「あ、うん、ちょっとね。」
お「ちょっとねどころか達人じゃないですか。」
「うーん。君たち山下ケイジローって知ってるかい。若い時彼のバックでちょっとね。キャンプとか廻ったりして
「勝手に触って悪かったけど、見てたら懐かしくてねえ。つい触っちゃったよ。」
ケ「マスター、シールド持ってたんですか?あーシールド買うの忘れたー。」
「ああ、一応昔のものは取ってあったんだよ。あ、これで良かったら使っていいよ。」
ケ「あ、すんません。じゃギターとかもあるんですか。見せて見せてー。」
「ああ、あるよ。ちょっと待ってな。」
とマスター2階へ行く。2階が住居になっているのだ。
お「しっかし、仰天したなあ。ありゃ本物だぞ。」
ケ「近くにこんな凄い人がいたとは。」
お「全然知らなかったよ。」
マスターがギターを抱えて降りてくる。
「これだよ。」
ケ「おー、それギブソンじゃないですか。しかもフルアコ。」
お「でっけえなあ。ピカピカじゃないすか。」
マスターの抱えてるのはレッドサンバーストのギブソンES350Tである。
「へへ。何となくほっとけなくてね。手入れだけはしてるんだよ。」
ケ「音聴かせて下さいよ。」
「ああ。ちょっと待てよ。」
びんびんびん。あっとゆうまにチューニング。アンプにシールド突っ込む。
びろりんびろりん。ぎゃおんずおーん。びろびろびろびろー。
ケ「すげー。良い音だなあ。」お「音だなあ。」
聴きほれる二人。
ケ「決めた。俺マスターにギター習うわ。」
「なんだい。勝手に決めて(笑)。そりゃ良いけど。君たち何をやりたいんだい、音楽は?」
お「ブギーです。ブルースの速いやつ。」
「最近のスタイルはわからないけど、出来る事なら教えて上げるよ。
「久しぶりに音聴いたら私もまた少しやりたくなっちゃったよ。ははは。」
ケ「おー、ラッキイ!!ありがとうございます師匠。」
「師匠てあんた。」
ケ「お前はどーすんだ。」
おさむ、何やら考えている。
「うん、俺は遠慮しとくわ。考えてる事あって...。」
「そうかー。何やらかそうってんだ?」
「うーん、まだ出来るかどうかわかんないからなあ。あ、さっき買ったスライドバー、貸してくんない?」
「うん、いいけど。」
ごそごそごそ。袋から出して手渡す。
ケ「師匠。お願いがあるんすけど」
「おいおい師匠だけはやめてくれないかね。ただのおじさんにしといてくれ。」
ケ「このアンプ、ここに置かせてくれませんか。で、バイトの後教えて下さい。良いよなおさむ?」
お「おー、それはいいや。家に持って帰ってバリバリやるわけにはいかないからなあ。」
「ああ、それでいいならいいよ。
ところで君たちチューニングくらいは出来るんだろう?」
とか何とか言いながらやる気満点のシローおじさん。
この間客は一人も無し。やってけるのかこの店は。
「ところで君たちチューニングくらいは出来るんだろう?」
ケン「えっ。出ると思いますけど...」
「思いますけどじゃ心細いな。何か買ってきたのかね。」
おさむ「えー、はい。これと、これを。」
一つは謎のチューニング笛、も一つは音叉をシローに見せる。
「ははは。これは便利なものが今はあるんだな。これなら良いけど。出来れば音叉で合わせた方が良いよ。」
ケ「これどうやって使うのですか?」
「ああ、これはね。こうやるんだ。」
シロー音叉を持って、ひざに軽くぶつける。コーンとゆう音がなる。
「これをな。ギターのここに当てるんだ。するとな。」
音叉をギターボディの下に当てると、音が共鳴してこーーーーおおおんと大きくなった。
お「あーでかくなった。すげー。」
「でな。5弦の12フレット。ここだな。ここに軽く薬指を当てる。まあどの指でもいいのだけど。当てる。そして弦を弾くんだ。」
ピーンと高い音が出る。普通に弦を弾いた時の音とは1オクターブ高いようだ。
「これがハーモニクスちゅうものだ。この音とさっき出した音叉の音が一緒になるようにすれば良い。近くなると音がうねうね言うからそのうねうねが消えれば合ったことになるぞ。」
うねうねが消えた。
「音が高くなりすぎたらいったんペグを多めに緩めて音を下げてそれから合わせれば後で音が狂いにくくなるぞ。」
「これで5弦がチューニング出来た。それでな。まあ簡単な方法だと6弦の5フレットをその5弦の開放弦の音に合わせる。これがAの音なんだが。」
ケ「ちょちょっと待って下さい。何か書くものありますか。かいとかないと忘れちゃうよ。」
「何だ。忘れちゃうのか。ははは。うーんじゃあこれ使いなさい。」
二人にレジ脇の伝票とボールペンを渡す。
「ああ、そこまで自分でここでやってみたらいい。今付いてる弦でもチューニングくらい出来るだろう。」
お「はい。おおお、マイ・ギター持っちゃったよ。あ、フライングVって座って弾きにくいなあ。」
ケ「へへへ。俺は大丈夫。」
ケンが先に音叉で音出してみる。
「あ、やっぱ俺のギター、板だから音が小さいですね。えーと、これに合わせるのか。」
不器用にペグをぎろぎろしては何回も音叉鳴らしぎろぎろしては音叉鳴らしようやく合わせられたようだ。
「むずかしいなあ。お前やってみろよ。」
お「ああ」
シロー「まあ、最初はなれないからね。慣れるとAの音自体覚えちゃうからすぐ出来るようになるよ。」
おさむも七転八倒、何と言ってもギターが安定しません。何とか合わせてみる。
お「ひー、これだけで汗かいちゃった。ははは」
ケ「これを6弦の5フレットと。」
びーんびーん、二人で合わせる。
「そうそう、次は5弦の5フレットの音を4弦の開放弦の音に、4弦の5フレットの音を3弦の開放弦の音に合わすんだ。簡単だろう。」
ケ「はい。」お「はい。」書きながら合わせるのでなかなか忙しい。
「3弦だけは4フレットを押さえて2弦の開放弦にあわせるんだ。あとは2弦の5フレットを1弦の開放弦にあわせると...ほらこれがレギュラーチューニングだ。」
二人必死になってべんべんべんと。
お「お前音うるさいぞ。」
ケ「お前だってうるさい。わからないじゃないか。」
結局背中を向き合って合わせる事に。アンプにはシローのギターしかつないで無いからやりにくいのなんの。
ケ「はい。出来ました。」お「お、俺も。」
「ちょっと貸してみな。」
シローにギターを渡す。微調整するシロー。
「うーん、ちょっと甘いがまあ最初はこんなものか。チューニングがしっかりしてないとどんなにかっこよく弾いても笑い物だからな。これだけは時間がかかってもばっちりやっといた方がいいよ。」
ケ・お「はいっ。」「あ、はっぴおかえしなし。」ベシ。お互いにぶつ。
「ははは。良い返事だ。あーところで音楽は何やるんだっけ。ハワイアンかい。」
ケ「あーーー、違いますよブギ。ロックンロール、ブルースです。」
「あ、ロカビリーかい。それなら任しときな。えーとまずコードだな。君達コードは何か知ってるかい。」
お「ええと。ローコードなら。AとCとEとGと、あとうーんとこれだF知ってます。あーエレキの方が押さえやすい。」
ケ「俺もそれぐらいなら知ってるぞ。こうだろ。」
べろんべろんと不器用に弾いてみる。「あ、ほんと弾きやすい。」
「ケンぼう、君はもっとフレットのそばを押さえる方がいいな。軽く押さえるだけできれいな音が出るよ。」
「はい。」
「そうか。それはそれでいいんだけど、ロックンロール弾く時はなコードはまずほらそのFの押さえ方から始めるんだ。」
「わ、この一番いやなコード。」
この時点でまだお客は一人も来ない。
やってけるのかこの店は。
「そうか。それはそれでいいんだけど、ロックンロール弾く時はなコードはまずほらそのFの押さえ方から始めるんだ。」
お「ひゃーやっぱし。こうやるんですか。」
おさむは指が太くて短い俵のようである。ケンは細くて長いので楽々。
「お、おさむ君は辛そうだな。簡単なやりかたもあるけど、バーにしないでこうやって親指と人差し指で握るようにして残った指でそうEの形で押さえるんだが。でもあれだ。ブギやるんだろ。ならちゃんと押さえないとな。」
お「やっぱ辛いです。何でバーにしなきゃいけないすか。」
「ああ、それは5弦と6弦でリフしなきゃならんだろ。その形のままバーを5フレットにもって行きなさい。そうそうそれでAのコードになる。でその形のまま4弦押さえてる小指を外して5弦の9フレットを押さえるんだ。」
お「わ、曲芸だな。」ケンは軽々。
「ま、言うとめんどくさいんだけど。普通の状態とそれをリズム良く交互にやってごらん。ほらこうゆう風に。」
シローが弾く。ズズジャジャずずじゃじゃズズジャジャずずじゃじゃ。
ケ「あ、ブギのリフだ。」
「そうそう、これがピアノでやると左手で弾くブギのリフ。これやるためにはやっぱりちゃんと押さえないと。」
お「う”−。練習します。 または奥の手で。」
ケ「何だよ、奥の手って?。」
お「秘密ひみつ。」
「でだ。次はこのコードだ。君たちB♭のコードは知ってるかい。」
ケ「えーと。Aの上だからFみたいに押さえるやつですか。うーん。こうかな。」
「そうそう。それそれ。その形を覚えといて。それのバーの部分を5フレットに持っていきなさい。そうするとDのコードになる。Aの5こ上だな。」
お「うーこれも辛い。」
「そしてさっきと同じように小指外して今度は4弦の9フレットだ。」「繰り返してごらん。」
ケ「はい。」
ズズジャジャずずじゃじゃズズジャジャずずじゃじゃ。
「おおケンはうまいな。その調子その調子。それをそのままバーの指を上げて7フレットにして同じようにやってみなさい。」
ケ「はい。こうですか。」
「そうそうそのコードがE。まあブギならその3つでコードは足りるかな。」
お「えー、この3つですか!」
「ああ、まあとりあえずだが。それが基本。しばらくはそれで練習だな。でもそれだけでもブルースの伴奏は立派に出来るよ。ちょっとやってみるか。僕に合わせて弾いてみなさい。」
3人で弾き始めようとしたその時
「あの〜」
お「あ、お客さんだ。」
シロー「おーい。アッコ。お客さん頼むよ。」
「はーい。」
初のお客さん登場。
そして初の女性キャラ登場。